3/3(日)は岡山で心地より関わりが生まれるカフェ居場所を作ろうとしている方々と一日限定こまちカフェ運営をしました。イベントの詳細(プレスリリース)はこちら。
開店から閉店までずっと満席状態。レンタルスペース旭という築100年以上の古民家をリノベーションしたとても素敵な場所で、決してアクセスがよいところではないのですが、予約の方と予約ではない方もいらしてくださいました。
昨年秋に説明会を開き、岡山にいる方で「心地よい関りが生まれる」「カフェ型の居場所」を立ち上げたいと思っている方15人がプログラムに申し込んでくれました。12月から合計4回、計8時間の講座、インフォーマルなお茶会等を経て、昨日のこのプログラムの目玉でもある「1日実際にカフェをみんなで運営をしてみる」というプログラムにたどりつきました。
昨日はスタッフになりきって ビジョンミッションクレドを見返し、 チームワーク、お客さまと 一緒に場を作ること、限られた時間の中で クオリティ高いものをつくるオペレーションのコツ、 環境整備、そんなことを意識して始めました。もちろんこれからはそれぞれがつくっていく ビジョンミッションと大切にすることに 基づいた場づくりになりますが、 場とビジョンを繋げていくプロセス体験のために このような設計にしています。
皆さんにお伝えした本日のポイントは、
①チームワーク(多様な人と一緒に一つの場をつくる) ② お客様と一緒に場をつくる (参加の場) ③オペレーション(参加できる仕組みを体感する 時間VSクオリティ等) ④環境整備(多様な人が一緒に過ごせる場づくり 例:お一人の方・子連れの方、アレルギーがある方等) ⑤自分の得意、好き、新たな自分の一面に出会う
©こまちぷらす
このどれに意識を向けながら実践をするか、個別にそれぞれ整理した後、いよいよシフトの発表!キッチンにたつのか、ホール(キャスト)を担当するのか、関わりしろを生み出すしかけがいくつかあるのでそれを説明する担当をするのか、等当日まで自分のシフトはわからないのでどきどきの瞬間です。
キッチンやホール、見守りや関わりしろづくりなど 2つ役割を体験できるよう2交代制のシフトをつくり、 それぞれ20分ほど一緒に岡山出張にきてくれた 店長守家とリーダー阿部がオペレーションのレクチャーをしました。
たった20分のインプットでその場でつくれるような 仕組みがどのようにできているか、そういう仕組みが 参加の土台になることを実際に体感します。
お客さまをお迎えする直前に、 店長守家とリーダー阿部から それぞれから2点ずつ話がありました。 失敗はないこと、楽しむこと、頼ること、 謝らないでいいことなど大切な話を それぞれ日々のカフェで心がけてることに 照らし合わせながらあり、それがとても いい内容でした。
当日店長とリーダーが終始笑顔でゆったり いることで、また、「何があっても大丈夫だよ」「 なんとかしよう!」と声かけていることで のびのびといろいろやれたという感想も 聞きました。本当にどんなカオスになってもその全体雰囲気を和らげる役割をしていた二人は、すごいなと昨日改めて私も思いました。
また、講座参加者の皆さんもはじめてカフェに 立っているとは思えない!1時間ほど立つと チームで声かけ合いながら素敵な盛り合わせ つくったり、カバーしあいながら 最も良い場になるために動いたり、 お客さまに声かけたり 置き場所改善したり・・・びっくりしました。
また、前回に続き今回も、早稲田大学石田光規先生、筑波大藤井さやか先生、慶応義塾大学堀田聰子先生、藤井先生の ゼミ生など、 研究者の皆さまも同行してくださいました。このような居場所を立ち上げたい人たちはたくさんいるけれども、そのために何が必要なのか、社会・まちづくり・福祉・分野とらわれず様々なアプローチで見て分析してくださっています。今回は
このヒアリング調査に、公益社団法人岡山県文化連盟高田佳奈様、岡山県商工会連合会田村様にご協力いただき、カフェまで足をお運びくださいました。岡山でどのような支援をされているのか、そのアプローチや感じてきている可能性や課題、たくさんお話しくださいました。その地域ごとの歴史文化、既存支援にある様々な専門性、その人たち同士の化学反応、昨年秋からリアルオンラインともにいろんな岡山の方々とお会いし、お話しを聞かせていただき、ふんだんにある支援のメニューやそこに情熱をもって関わってきている方々のご様子も少しずつ見えてきました。
今月末3月30日は、いよいよ最終発表です。これまで学び実践をしてきた参加者の皆さんがこれから「私がつくっていきたい場」「感じてきたこと考えてきたこと」等のプロセスの話をしてくれました。詳細は間もなく発表いたします。是非たくさんの方にいらしていただきたいと思います。
カフェ型の居場所をつくりたい人たちがこれまでたくさんこまちぷらすの講座を受講してくださり、戸塚まで足を運んでくださいましたが、各地で実際立ち上げようとするとハードルが本当にたくさんあり難しいということを聞き続けてきました。やはり地域ごとに支え合う仲間、相談できる人とつながり、その地域のNPO中間支援/官民/産・学/金融/農業環境/文化等ざまざまな分野の方々のことを知ってこうした場をつくっていくことへの応援団を増やしていかないといけないということを、2022年度1年間の検討会を通して実感しました。検討会詳細はこちら。
それを始めるために、昨年クラファンを実施し、176人の方から1,847,736円のご寄付を頂戴しました。今回岡山のプログラムができているのも、このクラファンで支えてくださった皆様と、一緒につくってくださっているcotocoto.cotoの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。