ドアを開けて待っています

「でこぼこの会」のスタッフの亥埜です。

「障害のある子をもつ家族も、気軽に足をはこべるカフェにしたい」
という森代表の思いから、「でこぼこの会」を作って11年目になります。

「でこぼこの会」は、「発達の気になる子をもつ親の話せる場」。

三人のスタッフは全員、何らかの障害のある子を育てています。

障害のある子をカフェに連れていくのは、心理的なハードルが高いもの。

「迷惑をかけるかもしれない」
「自分が休まらない」
と、地域の遊び場でさえ、行くのを躊躇したりあきらめたりしているのが現状です。

障害のあるなしに関わらず、いろんな「しんどい」ことの中で子育てをしている人はたくさんいます。 

本人や親、家族が、どんなにがんばっても、病気やケガ、老いなど、「どうにもできないこと」は誰にでも訪れます。

「どうにもできないこと」が自分の身に起きたとき、「なんとかなるかも」と思えるかどうかは、人や地域、社会とのつながりを感じられるかどうかがとても大きいと思っています。

だれかと話すことで、ちょっと心が軽くなったり、ほかの人の話を聞いて、情報を得られたり、違う視点で考えられたり。

話せば解決というわけではないけれど、共感してくれる「人」がいて、その先の「地域」にはたくさんの資源や、かかわりしろがあるんだということを、少しずつ知っていただけるといいなぁ、と。

私たちは、埋もれている誰かの「しんどさ」や「困った」という声に触れること、知ることが、孤立した子育てをなくすための第一歩だと考えています。

子育ての困りごとがあっても、公的機関や専門家に相談しに行くのは、すごくパワーが必要です。

そんなとき、いつものカフェでやっている、「でこぼこの会」のことを思い出してもらえたらいいな。

「いつでも話聞くよ」と、ドアを開けて待っている…そんなカフェを、これからも続けていきたい!


*クラファンの詳細はこちら→ https://syncable.biz/campaign/7772

*クラファン期間は4月26日〜6月14日まで