スタッフによる“スイッチインタビュー” Vol.2

こまちぷらすでは、毎月1回、店舗を閉めてスタッフミーティングを行っていますが、ワークシェアをしていたり事業部によって活動する場所が異なったりと、スタッフ同士でじっくりと話す機会が少ないのが現状です。そこで、普段は顔を合わせることの少ないスタッフがペアになってスイッチインタビューを行いました。

第2回目となる今回は、「こよりどうカフェキッチン」の四ツ柳と「こまちカフェキッチン」の加藤のペアです。二人ともそれぞれのカフェでランチを美味しく提供するために、様々な工夫を重ねているという共通点があります。

話のきっかけとして、こまちぷらすに関わるようになった理由から話してもらいました。


四ツ柳)私は、こまちぷらすに入る前に働いていた地区センターで、ある日ふと手に取ったチラシで祐美子さんの写真を見たことがきっかけです。チラシに書いてあった内容は全く見ていなかったんですけれど、「素敵な人だな」っていう印象を持ったんです。ネットで「森祐美子」って検索して1番最初にヒットしたnoteにとても惹かれて、ずっと読んでいたんです。「こまちぷらすをやっている方」ということがわかり、「こまちぷらす」で検索したら、パートナー登録会をやっていることを知って、パートナー登録をして、今はキッチンスタッフになったということです。

四ツ柳)こよりどうカフェがオープンした年だから…一昨年の9月30日です。パートナー登録会に参加しました。

四ツ柳)覚えてるんです。すごく印象的な日でした。「何ここ?」って思ったし、「なんか変なところだな」、「なんか不思議な空間だな」というのを感じたんです。その時にこよりどうカフェのスタッフ募集の期間と偶然かぶっていたんです。そこでスタッフに応募して、でも仕事の内容を聞いたらスタッフは難しそうだなと思って、パートナーからスタートしました。

四ツ柳)そのアレルギーの子が一番上で、小学 5 年生で 11 歳なんです。

四ツ柳)ところで、たまよさんは、こまちぷらすに長くいるということで、どんどん変わっていくメニューや実務的なことを含めて、もっと外枠的な大きなことの変化なども見て来られたと思います。貴重な機会なのでその辺りの話を聞きたいです。

私自身は、こよりどうカフェが忙しくて、とにかく毎日一生懸命過ごして 1 年半、全然こまちカフェのことを分かっていないと思うんです。こよりどうカフェができて明確に変わったことはありますか?

四ツ柳)そうなんですね。

四ツ柳)私としては、その表現はなんか嬉しいかも。全く一緒ではないけど、大事なところを引き継いで、「ポッ」と増えていくみたいなのはすごくいいですね。

四ツ柳)なんで嬉しいかっていうと、なんか愛着を持ってくれてるんじゃないかっていう気がするから。別物っていう風に感じていたら、ちょっと悲しいなって思っていたから、その表現は嬉しいですね、やっぱり。

四ツ柳)こまちカフェの方って、皆さんそんな感じですよね。約束事としてそういうふうに振る舞おうってしているわけではなくて、元からそういう気持ちでいてくれている感じなんですか?

四ツ柳)今の話でいう、こまちぷらすの根底は一緒という具体的なものって、たまよさんの中にはあるんですか。

四ツ柳)スローガンっていうか、ビジョンみたいなものですね。それは結構大きいと思うんですけど、もうちょっと具体的に何かありますか?なんでこまちぷらすってこうなんだろう?っていう言葉にしづらい特別な空気感っていうか、スタッフの振る舞い方なのかな…そういうのすごく感じるんです。「こまちぷらすらしさ」の形容詞的な「こまちい」みたいなのがあって、笑、どうしてかなーって思うことが多いんです。

四ツ柳)難しいですよね。私もなんだろうって思って、たまよさんに聞いています(笑)育まれた空気感みたいのが 12 年間あるわけじゃないですか。その育まれたものに魅力を感じてる人がたくさんいて、それを作ってきたのはたまさんや最初の頃からいる人たちだったりするわけですよね。でも、ご本人たちが全然気がついてないみたいなのがすごい不思議です。わからないし気が付かないのかもしれないけど、この魅力って何なのかなーって思うんですよね。

四ツ柳)それって何なんですかね。すごいですよね。何なんだろう。

四ツ柳)本当ですね。そういえば雪だるまの話で思い出したんですけど、私、こまちぷらすのイメージが「ハウルの動く城」なんです。いろんな景色の中を、わけのわからないものがいろいろベタベタにくっついて変な動きしてる…。そんな感じのイメージを持っていて、こまちぷらすってああいうふうに大きくなってくんだろうなーって。なんか行き先が謎じゃないですか。笑

四ツ柳)そうなんですね。でも何で戻ってきたんですか?

四ツ柳)こまちぷらすが掲げるコンセプトややろうとしていることに関わる中ですごく体感する瞬間っていうか…共感する瞬間みたいのが、たまよさんの中に何回かあったような感じがしますね。

四ツ柳)離れたことで繋がり…居場所ですよね、そういうのを体感したんですね。

四ツ柳)スタッフの皆さん自身も実感しているのかもしれないですね。共感してるっていうか、こまちぷらすのやろうとしてること、作ろうとしている世界を、スタッフの皆さん腑に落ちてるっていうことですよね。アレルギーの話にも通じるところがありますね。全てのことに対してというのは難しいかもしれないけれど、腑に落ちていることが複数あれば、共感しづらいことに関しても理解しようと思えることにつながると思うんです。

だから、今聞いていて、つくろうとしている世界が腑に落ちてる人がこまちぷらすに集まってるのかなって。やろうとしていることに、スタッフみんな心の底からそうしたいって思ってるんでしょうね。

たまよさんはお子さんが小さい時から関わっていらして今高校生で、自分の暮らしのフェーズみたいのもどんどん変わっていくじゃないですか。そういうスタッフがこまちにはいっぱいいるから、どんどん変わっていくんでしょうね。だから、いろんな世代の子供を育てるママがやっぱりいた方がいいとは思うし、育てが終わった人がやっぱりいた方がいいと思います。そう思うと、10年やってきてすごいですね。一番最初のスタートの時は、やっぱり子育てがメインで、自分たちがいろんなフェーズに出会う。暮らしていく中でフェーズが変わっていって、目の当たりにして体感する経験みたいのが増えてこそ、どんどんコンテンツが増えていく、そういうふうになっていくんだろうなって。

四ツ柳)それで言うと、私、一つ勘違いから始まってるんですけど、こうしたらいいんじゃないかって思ってることがあるんですよ。こまちぷらすのスローガンって、「子育てがまちの力で豊かになる」ですよね。最初「子育てでまちの力が豊かになる」だと思ってたんですよ。だから「子育て『が』…」じゃなくて、「子育て『で』まち『が』豊かになる」の方がこまちでハッピーになる人が増えるなと思って。子育て『が』っていうと子育て中の方が助けてもらうみたいな構造だから。だからあのスローガンの『が』と『で』を入れ替えてみたらどうかなって思う。子育てがあって、豊かになるのはまちの方かも。

私、子育てでまちの力って豊かになると思うんです。楽しいじゃないですか、まちに子どもがいるって。高校野球とかもそうだと思うんですけど、子供が頑張ってるとか、元気でいて、声がするのってそれだけで街を元気にするから。

四ツ柳)そうですか?!(笑)