《クラファン》早稲田大学 文化学術院教授の石田光規教授と対談しました!

代表森です。
早稲田大学 文化学術院教授の石田光規教授と先日対談しました!

「孤独と孤立の違いは?」
「何故それが子育て期は起きやすいの?(介護でも一緒)」
「何故30分圏内に必要なの?」
いろんなそもそものところを、分かりやすい言葉で説明してくれました。

『できて当たり前』がつくる空気・・・なんとも表現しづらいですが、そういうことも孤独感を深めますね。

以下、先生との対談でのポイントです。

・「なんとなく自分は寂しいと感じる」とか「どうも独りぼっちな気がする」など、主観的なことに焦点を当てることが「孤独」

・「孤立」というのは、「客観的に人とのつながりが断たれてしまった状態」

・「孤立・孤立なんて、大したことじゃないか。一人でいて何が悪いんだ」という話もあるが、それは社会とのつながりはある程度は確保したうえで、「あえて一人になる時間が大事」だと見られている。それとは全く違う。

・子育てにおいては、子どもが生まれた状況に合わせて、今一度人間関係をつくり直さなければいけない。パートナーとの関係も結びなおさなければいけない。

・この結び直しと言うのは、必ずしも誰もが上手くいくわけではない。うまくいかないと「子育てをしていても誰にも頼れない、誰にも話すことができない」という形になってしまう。

・「基本的にはできて当たり前である」となっていると、「できない」ということがなかなか言えない。できないことを言ってしまうと「自分自身は親として失格である」という考えになってしまう。「孤立」「孤独」に陥るだけではなくて、そこからさらに「自己否定」に。

・また、「勇気を出してわざわざ行ったのに、上手くいかなかった」となると、本当に関係の中から遠のいてしまう

・「人間関係をつくってください」と言われて、交流の場や友だちづくりの場に行って上手くやれる人って、実際は少ない。

・何か他にやることや居ることへの口実があって、そこに足を運んでいって、足を運んでいくうちにだんだん話すようになってくる方が丁度いい

・ずっとやってもらう側になってしまうと、「ずっと私はやってもらう側なんだ。。。」と気分が沈んでいってしまう。どこかのタイミングで、自分が出せる側になることが大事

・2021年に孤独孤立担当室が内閣官房にできて、孤独孤立に関する法律が今年の5月にようやくできた

・地方自治体、基礎自治体はそこを中心として、その周りの団体が上手く動いていけるように、居場所をたくさんつくることができるように、と支援する方向に

・居場所は、行こうと思える距離にあることが重要。

録画を切った後、「定常の場」についても話しました。

イベントも不定期な場もすごく大事ですし、「今ふといってみようかな」「今ならいける」というときにそこにあるということも大事だと思います。その場を毎日続けるためには、持続するためのエンジンを絶やさず動かし、作りつづけながら、価値と関係性をつくっていくという、なかなかな挑戦があります。組織運営、オペレーション、プランニング(計画づくり)、プロデュース(世界感やブランド)そのスキルも、少しずつ身につける必要もあります。

補助金だけでなく、事業売り上げもあげながら、同時に社会のたくさんの人に寄付や協賛を通して支えられながら事業運営するならば、そこを学んだり少しずつ経験積んだり、ブラッシュアップする機会は十分にあるだろうか。そんな機会を官民連携でどんどんつくっていかないと、増えないし続かないとも思います。単発で終わっていく立ち上げ講座ばかりではいけない、組織運営講座だけでも違う、一人一人が自分のつくりたい場はなんなのか常に立ち返りながら身に着けていくスキルとつなぎ合わせられる時間と環境をつくっていきたいと思います。

そんなアフタートークまで引き出してくださった石田教授との対談、本当にたくさんの方に見て欲しいです。

石田教授ありがとうございました。

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■最後にビッグニュースです!

2023年11月に石田光規教授×こまちぷらす代表森祐美子×まつどでつながるプロジェクト運営協議会マネージャー阿部剛で本を出版します!タイトルは:『「ふつう」の子育てがしんどい 「子育て」を「孤育て」にしない社会へ 』(石田光規 編著 晃洋書房)です。

こまちぷらすの事例もたくさん入っています。是非お楽しみに!!!!!!!!!

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