よりどころになるような”言葉”を届けたい

毎月こまちぷらすが発行しているイベントカレンダーチラシの裏面に、こまちぷらすの活動をご支援くださっている企業さんの広告枠があります。その枠の1つに、こまちぷらすの事業のソーシャルインクルージョンを体現するメッセージに挑戦してほしい、という企業さんのご提案とご支援で2021年度から取り組み始めた枠があります。

2024年度に取り組むメンバーは、こまちカフェキャストの石橋、商店会の菅原、こよりどうカフェキャストの瀨﨑の3名。
「今だからこそできることもあるかもしれない」「自分の担っている事業とは別の場所で自分の気持ちで進めて行けることに魅力を感じた」「考え続ける=つい考えすぎる=マイナスととらえがちだったけれど、考えることを大事にする取り組みに挑戦したい」など、これまでの取り組みに興味を持ち、やりたいという気持ちを秘かに温めていたようです。

そんな3名ですが、今年度のコンテンツを考えたときに、「子供を寝かせたあとの夜中にお母さんがホッとする時間のよりどころになるような”言葉”を届けたい」という気持ちが思い浮かんだそうです。“言葉”を大事にしたいと考えた結果、1年かけてお手紙という形でいろいろな”言葉”を届けることにしたとのこと。

4月号の枠に掲載した写真と一緒に、こまちカフェとこよりどうカフェに来た方に読んでもらえるようなお手紙を置いたところ、そのお手紙を写真に撮る方がいらしたり、ふとした瞬間にスタッフも読んでいたりという姿があったそうです。お手紙を目にして、「今までモクレンの花に注目した事がなかったけど…近所にモクレンの木があったかもしれない」と、回り道をして歩いてお花を見上げてみた人もいたとのこと。読んだ方が何か感じて日常の中に生まれるものがあるのは嬉しいと感じたそうです。

ところで、この3名は先日の総会後に行われた交流会を中心となって進めました。交流会では、こまちぷらすのスタッフをより深く知ってもらいたいということを大切に考え、パートナーさんや商店会の皆さんなどこまちぷらすに関わってくださる様々な方たちも巻き込んで、こまちぷらすらしいあたたかい会を目指したそうです。この交流会でも、数名のスタッフやパートナーさんに書いていただいたお手紙も展示して”言葉”を届けており、とても好評でした。まだまだたくさんの方にお声かけしたかったとのこと、第2弾、第3弾の実施も考えているとのことでした。

取り組みがスタートしてから数ヶ月。
「日々忙しい中で流れてしまうことが多いけれど、こまちぷらすを知ってもらうために大事なことや伝えたいことを立ち止まって考える機会が毎月あることは、大変でもあり醍醐味なのかもしれない」
瀨﨑からそんな感想がありましたが、この取り組みを受けて、お手紙を書く人や読む人にとっても立ち止まるきっかけとなり、振り返ったり気持ちを噛みしめたりする時間をつくることに繋がっているかもしれません。