カフェをオープンする「善了寺」さんと「聞思堂」について

これまで「こまちカフェ」の一店舗のみの運営をしてきた私たちこまちぷらすですが、
今回善了寺さんから境内にある「聞思堂」を使わないかと提案をいただいたことで、
2店舗目となる「こよりどうカフェ」のオープンに向けて動くことになりました。
善了寺さんは、400年以上の歴史を持つ浄土真宗本願寺派のお寺です。
第18代目となる成田智信ご住職と奥さま(坊守さま)のお人柄と、人と地域を思うお気持ちが
境内全体に漂っているような、大きな安心に包まれている気持ちになる場所です。
また、境内では少人数制の高齢者の通所介護「還る家ともに」も運営されています。
今回「こよりどうカフェ」が入る建物「聞思堂」が建てられたのは、今から10年前の2012年4月。
東日本大震災の年に建築が始まりました。 多くの人が悲しみを経験した出来事を受け、設計初期
だったこのお堂の建築を東北の震災復興支援事業として位置づけ、被災した宮城県や岩手県の
木材を多く使い作られています。
また、「聞思堂」という名前には、「聞くことで他の人の悲しみを知る=聞」こと
「自らの生活の中で聞くことを通し、相手とのつながりを生み出す=思」という「聞思の心」
に基づき、3.11後の世界を生み出していくという思いが込められています。
そして「茶堂」という、三方が開かれた場に様々な人が集い、お茶を飲みくつろげる場を地域
の中に作っていくという考えのもと、建てられています。
東北を中心に日本各地からそろえた自然素材で、伝統的な建築方法にて、地域の様々な方との
ワークショップも重ねながら作られました。
2020年5月末までは「カフェゆっくり堂」さんが営業をされていたのですが、
新型コロナウィルスの感染拡大もあり、カフェとしての役割をお休みされていたこのお堂を、
ふたたび人が集まる場とする貴重な機会をいただきました。
聞思堂ができて間もない頃の2013年~2014年の一年間、私たちがこの善了寺さんのすぐ近くで
当時の「こまちカフェ」(現店舗移転前のお店です)を運営しており、スタッフの子どもたちの
遊び場としてお世話になっていたご縁から、お声かけいただきました。
私たちにとっても、こまちの原点とも言えるこの場所に帰ってこられることがとても嬉しく、
多くの方が関わり思いを託された大切な場所で、新しいチャレンジができることに、
私たちもとても有り難く緊張も期待も膨らんでいます。
貴重なご縁をくださった、善了寺の成田ご住職より、応援メッセージをいただきました。
また、多くの方々が「居場所づくり」に関心を持っている中、
善了寺さんとこまちぷらすが今回ご一緒することが、 今後、お寺とNPOの協働が様々な地域
に広がっていくきっかけになれば…とも考えております。
皆様の引き続きの応援をどうぞよろしくお願い致します。
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