おひさまおすそわけプロジェクトについてー1

おひさま

こまちぷらすはこれまで「子育てを『まち』でプラスに」と活動をしてきましたが、歩いて数分圏内でSOSを出せたり助けてもらえる関係性が数人とあるだけで解決するような事例にもたくさん出会ってきました。緊急時に兄弟児を5分でいいから預かってくれる人が近くに欲しい等、様々な居場所を通したつながりづくりができてもオンラインを通した情報収集やつながりづくりができても、物理的な距離がある程度近くないと難しいケースも多いのが現状です。

 

しかしながら、現状では、そういった関係性をつくることは容易ではありません。

横浜市による調査を見てみると、横浜の未就学児家庭において子育てに対する周囲からの支えがない(親族による支えも友人知人近所の人による支えもない)と答える人が18.6%と約2割います。(※こどもが未就学児の場合)

「横浜市子ども・子育て支援事業計画」の策定に向けた利用ニーズ把握のための調査(平成30年度実施)より 

 

また、日常的にも緊急時にも支えがない場合、どちらかといえば子育てをしていての楽しさを感じる割合が25%と日常的な支えがある場合と比べて12.4%も低いようです。支えがない場合、楽しさより大変さを感じることが多い、大変さを感じることが多い、と答える割合も合わせて14.4%1割を超えます。

「横浜市子ども・子育て支援事業計画」の策定に向けた利用ニーズ把握のための調査(平成30年度実施)より 

 

こまちぷらすでは、子育て家庭において「ご近所」に助け合える関係性をいかにつくっていくことができるかということについて、これまでその必要性と難しさを同時に感じてきました。

 

この度株式会社太陽住建の河原会長より、太陽光パネルの設置を各家庭(戸建て)の屋根にとりつけるプロジェクトの推進をしようとしていることのお話をお聞きしこまちぷらすと何か一緒に組めないかというご相談を受けたときに、その「電気」のおすそわけを通してご近所の関係性を再構築できないかという話になりました。「おひさまおすそわけプロジェクト」の誕生です。

 

災害時に子連れだとなかなか避難所にいくのは難しいので、そういった災害時や緊急時にも自宅に緊急的に使える電気があることは安心です。加えて、このプロジェクトでその電力をご近所ともおすそわけできる仕組みをつくることで、平常時にもご近所さんとの関係性をつくるきっかけとなればと願っています。

 

実際にそのプロジェクトの説明をはじめたときに複数人の子育て中の人が関心をもってくれました。実際に、申し込みや実地調査をしてくれた人に申し込もうと思ったきっかけや、実地調査の話を聞いてみたので、次の記事にてその様子をご紹介したいと思います。(続きはこちらから)