【パートナーインタビュー】本を何冊も読むより、お腹にいるうちに来ちゃった方がいい。ーお客さんからこまちパートナーへ、親子3世代で関わる石上さん

【プロフィール】 石上あかねさん
2年前、1人目の妊娠中にこまちカフェと出会う。産前産後を通じてカフェのイベントやランチを利用する「常連さん」であり、活動を支えるこまちパートナーとしても活動中。インタビュー当日も、ウェルカムベビープロジェクトの出産祝いに入れる巾着づくりWSに家族3人で参加していました。

「次がある」という安心感。調乳体験から始まったつながり

―― 石上さんが最初にこまちカフェを訪れたのは、妊娠中のことだったそうですね。

石上:はい。1人目の妊娠中に、区役所で、こまちカフェで開催する「調乳体験イベント」のチラシをもらったのがきっかけでした。無料だったので「こまちカフェは行ったことないけど、ちょっと気になってたし、行ってみようかな。」と思って参加したのが最初です。

(こまちカフェのイベントカレンダー)

―― 最初のイベントから、どのようにして通うようになっていったのですか?
石上:イベントの終わりに、スタッフさんが「次こういうのもあるよ」って、自然と翌月のイベントスケジュールをくれたんです。「あ、次もこんなイベントあるんだ。行けそうなものが結構ありそう!」って繋がっていきました。そこで出会った他のマタニティママたちとも、アットホームな雰囲気のなかで自然とLINEを交換したりして、産前からつながりができました。

誰にも褒められない日々に、かけてもらった言葉の力

―― 実際に出産されてから、こまちカフェの存在はどう変わりましたか?

石上:家に1人でいると、子どもは可愛いんだけど喋れないし、なんて表現したらいいんですかね、あの気持ち(笑)単純に「つらい」とも違う。かと言って、ずっと「楽しい」という表現で彩るには、結構「しんどすぎる」状況がいつもそこにある、という感じでしたね。夜になれば旦那は帰ってくるけれど、日中のワンオペがしんどくて。誰も褒めてくれないし、やってて当たり前なんだけど、「こんなに頑張っているのに」って、どこか報われない気持ちが溜まっていたんだと思います。

―― そんなとき、こまちカフェの場所が支えになったのですね。
石上:ここに来ると、スタッフさんや周りのママたちが「頑張ってるね」「えらいよ」って声をかけてくれるんです。すれ違いざまに「かわいいわね」って言ってもらえるだけで、自分が褒められる以上に嬉しかった。家に1人でいた時以上に、子どもへの「かわいい」の気持ちを充電して帰れるような、そんな温かい場所でした。

温かくて味がするご飯を食べられる幸せ

―― カフェの利用者の視点から、特に救われたなと感じる部分はどこですか?
石上:やっぱり、美味しいご飯をゆっくり食べられることです。普段の家での食事って、子どもにあげながらの「半立ち食い」みたいで、自分が今何を食べたのかも分からない状態で(笑)。でもここに来たら、見守りさんが子どもを見ていてくれるから、ホッと一息ついて「温かくて味がするご飯」を、きちんと「いただきます」をして食べられる。そんな場所、他にはないなと思います。

利用者からこまちパートナーへ、そして3世代の居場所へ

――こまちパートナーとして関わるようになったのはいつ頃からなんですか?
石上:そうですね、ここ半年も経ってないくらいですかね。いろんなイベントに参加してたら、スタッフさんに「こんだけ来てるんだから、パートナーやってみない?」って言われて(笑)ちょうど子どもが1歳を超えたくらいから「やれるかも」と思えていたんです。実は学生時代から、オープンキャンパスの運営とか、近所のお祭りの手伝いなどに参加していて、ボランティアには縁があったんです。子どもが生まれてからは必死だったけれど、こまちの活動に関わるなかで、「あ、私こういうことやるの好きだったな」って、昔の自分も取り戻してるような感覚がありますね。
実際にお手伝いするようになって、ウェルカムベビーの巾着1枚にどれだけたくさんの人の大変さや想いが詰まっているかを改めて知って、より嬉しさとありがたみを感じるようになりました。

―― 今では、ご家族みんなでこまちカフェに関わってくださっているとか。

石上:そうなんです。実はこのあいだ、お弁当作りを手伝うボランティアにも入らせてもらったんです。ただ、さすがにキッチンには子どもを連れて入れないから、じぃじに見守り係で来てもらって。ばぁばと私がキッチンに入って、じぃじと孫がカフェスペースで遊んで待つ、みたいな、そういうチームで(笑)

―― すごい!「親子3世代」で参加しているって素敵ですね。
石上:ばぁば自身もパートナー登録してるんですけど、楽しいみたいです。自分は子育て終わってるけど、今の現役の子育て世代がこう考えてるんだなって知れるのが楽しい、勉強になるって言っていて。じぃじも、孫と遊べるのが楽しいのもあると思いますけど、誘うといつも「おお、行こうかな」ついてきて(笑)普段なかなか関われないから、こういう場所に来るのは楽しいのかなって。

本を何冊も読むより、お腹にいるうちに来ちゃった方がいい

――最後に、これからこまちに関わりたいなと思っているママたちへメッセージをお願いします。

石上:私がもし妊娠中の自分にタイムスリップして声かけるなら「本読んでる場合じゃない、こまちに行きなさい」といいたいです(笑)本を1冊読むより、先輩ママと喋って体験談を聞いたり、直接「大丈夫よ」って言ってもらう言葉のほうが、ずっと心にスッと入ってきて心配を手放せると思います。だから、産後よりも、まだ自分の体調次第で動きやすい「お腹の中にいるうち」に来ちゃった方がいいよ、と思います。事前に場所を知っておくだけで、「いざとなったらあそこへ行けばいいや」って産後の見通しが立つので。最初はハードルが高いけれど、すっぴんボサボサでも気負わずに、リラックスして一歩を踏み出してほしいなと思います。

【編集後記】 石上さんが産前から産後と長く関わり、ご両親もともに巻き込みながら、これほど密にこまちカフェと歩んできた物語は、これからの多世代が共に生きる社会の、ひとつの温かな光だと感じました。また、私自身、妊娠中は不安に駆られて育児本を30冊読んでしまった経験があり、先輩ママの背中が近くにあることが当たり前になるといいなと感じました。この景色を繋いでいくために、皆様の応援をよろしくお願いいたします。

(インタビュアー:鳥居真樹)

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