〜背中を預け合いながら、多様な活動を広げるこまちぷらすの原点とは?
出産祝いを受け取ったお母さんが、時間をかけて今度は届ける側のスタッフへ。
14年続く活動のなかで、そんなあたたかい巡りや、それぞれの人生のフェーズから生まれた切実な想いを形にしてきたこまちぷらす。今年は、10周年のウェルカムベビープロジェクトをはじめ、放課後の居場所から道にはみ出す空間づくりという、新たな挑戦に向けてクラウドファンディングを行っています。それぞれに広がる多様な取り組みの中心にある、こまちぷらすの原点とは?山田、武笠、猪谷のスタッフ3人が等身大の言葉で語り合いました。
【プロフィール】 (右上より反時計回りに)
山田 顕子:こまちぷらす事務局長。団体の立ち上げ初期から、数々のプロジェクトを見守り、伴走し続けている。
武笠 喜美子:こまちぷらすファンドレイジング担当。ボランティア・パートナー時代から関わり、現在はこまちぷらすの想いを資金や仲間へと繋ぐ役割を担う。
猪谷 友子:こまちぷらすスタッフ。ウェルカムベビープロジェクト担当。2018年に双子を出産し、「出産祝いを受けとる側」から、現在は「贈る側」の事業担当事務局として温かい巡りをコーディネートしている。
指先を繋いで、それぞれの背中を預け合うでこぼこの球体
ー今回のクラファンでは、10周年を迎えるウェルカムベビープロジェクトを筆頭に、ワクワクする多様な活動が広がっていますね。 このように活動が多岐にわたるなかで、皆さんが共通して大切にしていること、こまちぷらすの「中心」にあるものは何だと思いますか?
猪谷:そうですね、「こまちはこれ」という特定の型がなくて、「何でもありだけど、何でもありじゃない」。私が思うのは、みんなそれぞれ思っていることも方向性も、もしかしたら全部違うかもしれないけれど、みんな「背中合わせ」で、どこか絶対一箇所で繋がっているということなんです。 スタッフ全員が背中を向けて外を向いて、360度の全方位を、誰かが必ず見ている。360度、全員が違う外の方向を向いて開拓しているけれど、後ろで指先だけは繋いでいる。つるっとした綺麗な球体じゃなくて、ちょっとでこぼこした球体みたいなチームですよね。背中に、誰かと繋がっている一点がちゃんとあるからこそ、安心して、私も外を向いて自分の好きなこと、やりたい景色を開拓していけるんです。
武笠:確かに、わたしたちはよく「菌(きん)」の話をしてるんですよね。いい菌がそばにあると、周りにもいい菌が広がって、結果として土壌が豊かになっていく。根っこの部分に囚われすぎるとみんなバラバラに見えるけれど、純粋に「楽しむ」ということが一番にある。自分が楽しんでいれば、周りの人のことも「楽しんでくれるかな?」ってリアルに想像して活動を進められるんです。
こまちぷらすでは、ボランティアさんやパートナーさんに対しても、ただ自分のやってほしいことをやみくもに頼むのではなくて、「この人にはこれが合うかな、これならきっと」ってその人のことを考えて依頼することをすごく大事にしているんです。私もボランティアの頃、大切なイベントで「カメラマンをやってみませんか」と言われて、ドキドキしながらもすごく楽しかった経験があります。 こまちのクレド(行動指針)の中に、「遠くへ行きたければみんなで行こう」という私の大好きな言葉があるんですけど、まさにそのでこぼこな球体みんなで、楽しみながらゴロゴロと転がって進んでいる感じがしますね。

▶こまちぷらすのクレドはこちら
「子育てがまちの力で豊かになる社会へ」という原点に立ち返ること
― 「背中を預け合っている関係性」だからこそ、スタッフの皆さんがそれぞれの見たい方向を向くことで、気づけば360度全方位、地域全体を守る球体になっているんですね。すごく納得感があります。
山田:私は「関わる方々が『幸せ』であってほしい、少しでも豊かな気持ちになれる場所であってほしい」という思いが根底にあります。 育児やケアにかかりきりで生活をこなすだけの毎日はしんどいもの。そして、支えてもらうばかりの状況が続くと、自分の力がどこにも生きていないように感じてしまうこともあります。だから、「自分の力が確かに役に立っている」と実感できる機会も作りたいとも思っています。
一方で、「自分が良い思うことが、相手にとっても良いとは限らない」という懐疑的な視点も常に持っていたいと思っています。だから、カギ括弧つきの『幸せ』。自分の見えている世界はすごく狭くて、知っていることしか知らないので、自分の基準を人に押し付けず、違う価値観を受け止められるようにいつも開いていたいと考えています。
こまちぷらすという団体そのものを含め、発達に心配のあるお子さんの親御さんの居場所や、ダブルケアのお話し会など、スタッフがそれぞれの人生のフェーズの中で「こういう活動があったらいい」「孤立をなくしたい」という切実な思いから事業も生まれてきました。そこにはいつも「子育てがまちの力で豊かになる社会へ」という原点が真ん中にあります。いろんな価値観や視点をもちながら活動を広げてきましたが、その原点から外れるものには自然と違和感が働いていく。その積み重ねが今の活動の形につながっているのだと思います。

―こまちぷらすという名前の由来通り、そこが核となって、派生していったエネルギーをみんなが外に向けて形にしていってるんですね。
今回のクラウドファンディングは、そんなこまちの「生態系」というか、球体がより一層まぁるくなって大きな輪になっていくための応援をお願いするものなんだなと、皆さんの言葉を聞いて改めて感じました。スタッフの皆さん、ありがとうございました!
【編集後記】
初めてこまちぷらすを知る人は、「なんて多様で面白いプロジェクトをたくさんやっている団体なんだろう」と驚くかもしれません。(わたしもそうでした!)でも、その多様なプロジェクトの根っこには、一人ひとりのリアルな体験を通して生まれた思いと、背中を預け合える絶対的な信頼関係があることが伝わってきました。自分の人生のフェーズに合わせて、自分の信念の元に自由に、でもみんなで手を繋いで転がっていく。そんなこまちぷらすのこれからの活動を、一緒に面白がりながら応援していきたいなと改めて感じました。(インタビュアー:鳥居真樹)
▼ご支援はこちらから!
https://congrant.com/project/comachiplus/22569
「恩送りのバトン」をこれからも
~こまちぷらすクラウドファンディング2026~
皆さまのあたたかいご支援を、心よりお願い申し上げます。
詳細はプロジェクトページをぜひご覧ください。
▽ご支援はこちらから
https://congrant.com/project/comachiplus/22569
このプロジェクトは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」の認定プロジェクトです。https://congrant.com/jp/corp/sonybank/givingforsdgs.html



