【活動報告】「こどもまち冒険」開催!~子どもたちの「やってみたい」が詰まった2日間!~

2025年6月2日と7月22日の2日間、「こどもまち冒険in里山」が戸塚区名瀬にある久右衛門邸とその周辺の里山にて、株式会社エイト様および名瀬谷戸の会の皆さまのご協力のもと開催しました。

このプログラムの特徴は、子どもたちがやりたいこと主体性を大切にした冒険をまちなかのたくさんの大人と一緒につくっていくことです。

この「こどもまち冒険」で私たちが最も大切にしているのは、子どもたちの主体性です。大人が用意したものを体験するだけでなく、子どもたち自身が「やりたいこと」を企画し、試行錯誤しながら実現していくプロセスを重視しています。完成した「成果」よりも、その過程での発見を大事にしています。

また、インクルーシブであることも大切にしました。様々な子どもたちが、安心して意見を出し合い、活動に参加できるような環境をどうつくれるかを、様々な専門家の方のアドバイスもいただきながら数ヶ月検討をしてきました。感性を研ぎ澄ませてそれぞれの発見ややってみたいことを表現できること、いろんなペースを大切にできるにはどんな体制でどんな内容にしていけるとよいか考えました。

【実施概要】
開催日時:
第1回:2025年6月2日(月)9:00~12:00
第2回:2025年7月22日(月)9:00~12:00

開催場所: 久右衛門邸及び里山

参加者: 小学生20名(定員)延べ32 名

参加費: 無料

協力体制:こまちぷらすスタッフ4名/名瀬谷戸の会5名/ボランティア延べ14名

【冒険の様子1日目 】
~感性を研ぎ澄まし、アイデアを広げる~

6月2日の1日目は、19人の元気な子どもたちがチャペルに集合し、冒険がスタートしました。

■第一部:探検タイム「Feel度Walk」で里山の魅力を発見!
最初の活動は「Feel度Walk(フィールドウォーク)」。子どもたちはスマートフォンやタブレットを手に、里山や探検エリアへ飛び出し、「なんとなく気になるもの」をひたすら写真に収めていきました。

このワークは、子どもたち一人ひとりの感性を研ぎ澄まし、観察力を引き出すことを目的としています。紫陽花の中心部をじっくり撮影する子、転がるゴルフボールに目を留める子、「これなあに?」と大人に尋ねる子、「トンボがいたよ!」と友達に教える子など、それぞれの感性で里山の多様な表情を捉えていました。

撮影後は、グループに分かれてお気に入りの写真を模造紙に模写。同じ紫陽花でも、描く角度や色使い、注目する部分が異なり、子どもたちの豊かな感性が光る作品が並びました。

そして、お待ちかねの焼き芋タイム!名瀬谷戸の会の皆さんが朝から火を起こし、蜜がしたたるほどホクホクの焼き芋を焼いてくださいました。

「あついー!」「おいしいー!」と歓声が上がり、自然と会話が弾む、心温まるひとときとなりました。

■第二部:作戦タイム~「やってみたい!」が止まらない!~
休憩を挟んで、いよいよ2日目に「どんなことをしてみたい?」かを考える「作戦タイム」です。子どもたちからは「本当に何でもいいの?」と目をキラキラさせながら、無限とも思えるアイデアが飛び出しました。

「色鬼がしたい!」「水鉄砲したい!」「流しそうめん!」「秘密基地作りたい!」「竹でベッド作りたい!」など、付箋いっぱいにやりたいことが書き出されました。

その後、実際に里山へ道具を見に行くと、さらにアイデアは具体的に。「スイカ割りができそう!」「流しそうめんができそうな竹があった!」と、子どもたちの想像力は膨らむばかり。最後は各グループでアイデアを発表し、1日目はあっという間に終了しました。

【冒険の様子2日目】~アイデアをカタチにする!~

7月22日の2日目は、1日目の作戦会議で出た「やってみたい!」を実際に「やってみる!」日です。子どもたちからのアンケートで特に多かった「①食べる②竹でなにかつくる③秘密基地で遊ぶ」の3つを中心に、名瀬谷戸の会の皆さんと打ち合わせを重ね、プログラムを組み立てました。

■冒険タイム①:竹を切って何かつくろう!
「どこで切る?」「どの太さにする?」子どもたちはボランティアの大人たちに質問しながら、真剣な表情でのこぎりを引いて竹を切り出します。

子ども達は「私のコップ!」「ママのコップにしたい!」「花瓶に!」「クワガタのおうち!」「水鉄砲つくる!」と、次々と作りたいものを大人に伝え、大人はナタで竹を割ったり、バーナーで加工したりと、子どもたちの「つくりたい」を目の前で形にしていきます。子どもたちの「わぁー!」という驚きの表情が印象的でした。


■冒険タイム②:秘密基地で遊ぼう
里山の奥深くにある、木陰に囲まれた秘密基地のような場所へ。名瀬谷戸の会の皆さんから自然の中での注意点を聞いた後、子どもたちは自由に冒険を始めました。

ロープでターザン、ブランコ、木登り、そして本格的な秘密基地づくり!「この木は登りやすい!」「大きな葉っぱを屋根にしよう!」「竹の葉っぱを重ねるとふかふかクッションになる!」と、自然の中にあるものを工夫して遊びに取り入れます。最後は、高学年チームが作った土台に、低学年チームが飾り付けをして、立派な秘密基地が完成しました。

■冒険タイム③:スイカ割りをしよう!&かき氷タイム!
「みんなで何かを食べたい」という子どもたちの声に応え、室内で楽しめる「紙のスイカ割り」を実施。目隠しをして紙のスイカを叩くと、中からお菓子が飛び出し、子どもたちは大喜び!さらに、ボランティアの池田さんからのサプライズでかき氷の差し入れが!冷たいかき氷を囲んで、子どもも大人も笑顔が溢れました。

支えてくださった皆様へ

この「里山であそぼう!こどもまち冒険」は、本当に多くの方々のご協力とご寄付によって実現しました。

子どもたちが障害の有無や家庭の環境に関わらず、思い切り「やってみたいこと」を見つけて冒険できるよう、共に考え、アドバイスをくださった名瀬谷戸の会の皆様。

当日、子どもたちを温かく見守り、活動を支えてくださったボランティアの皆様。冒険の場所を快く提供してくださった株式会社エイト様

そして、子どもたちが無料で参加できるよう、温かいご協賛を賜りました下記の皆様に、心より感謝申し上げます。

  • とつもり会様
  • 有限会社HEART.COM様
  • あいおい総合事務所様
  • 仁天堂薬局様
  • 家事代行サービスのコピエ様
  • 社会保険労務士事務所ジャスティス山崎香織様
  • いけもんキッチン(つなぐ)様
  • さやか音感ピアノ教室様

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

子どもたちの「冒険」は、それを支える「大人の冒険」があってこそ。
次は11月に「まちのなかで遊ぼう!こどもまち冒険」を企画しています。どうぞお楽しみに!